参考動画
※動画の内容は講座の内容とは関係ありませんが参考になりそうなものを選んでみました。
※同じスーパーカブでも年式によって多少手順が違いますので動画も2種類用意しました。ご自身の車体に合った方法でお試しください。
用意するもの
メガネレンチ | Amazon (セットで購入するのがおすすめです。) |
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Tレンチ(8mm、10mm、12mm、14mm) | Amazon | |
※ほかにもパーツトレーやサービスマニュアルなど整備を行うための基本的な装備は省略しています。 |
要チェックポイント
- サイドスタンドはステップ取り外し時に一緒に外れるので必ずセンタースタンドを利用する。
- 電装部品を外す際は配線を引っ張ると破損する恐れがあるため、必ずカプラー本体を引っ張る。
- キックペダルやチェンジペダルなどボルトを完全に抜かないと外せない部品がある。
- エンジンハンガーは必ず下のボルトから抜く。上のボルトから抜いてしまうとエンジンヘッドが地面に落下し損傷する恐れあり。
チェンジペダルの取り外し
まずは車体の左側から始めます。左側というのはバイクに跨った状態で左足のある方を指します。チェンジペダルのある方です。
チェンジペダルの10mmのボルトをメガネレンチで緩めます。
ペダルはボルトを完全に抜き取らないと外れないようになっています。ボルトを外したらチェンジペダルを手前に引き抜きます。固着して硬い場合は細かくゆすると抜けやすいです。
ボルトをなくしてしまうのが心配な方は外したボルトをチェンジペダルに仮付けしておくと安心です。
ジェネレーターカバーの取り外し
8mmのTレンチでカバーのボルト3本を緩めます。
この部分のボルトは右下の1か所だけ短いので注意しましょう。
ボルトを外したらカバーを外します。カバーの前側を上げながら前方にスライドさせると抜けやすいです。
カプラーの取り外し
配線のカプラーを外します。
カプラーは左手でツメの部分を押しながら引き抜きます。
画像のようにカプラーから出ている線を引っ張ってしまうとカプラー内のカシメが抜けてしまったり、配線が切れてしまう恐れがありますので必ずカプラー本体を引っ張るようにしましょう。
スプロケットの取り外し
スプロケットは10mmのボルトで固定されいますのでTレンチで取り外します。
そのまま力を加えるとスプロケが回り始めてしまいますので後輪を足で抑えておくか、誰かにリアブレーキを踏んでもらう、チェンジペダルを差し込んで1速に入れておく、のいずれかの方法でリアタイヤが回らないようにします。
スプロケのボルトは固く締まってます。なかなか緩められないときは力任せではなく、掌でパンと叩き衝撃を加えると外れやすいです。
スプロケの上に装着されているフィキシングプレートを左右にずらしながらスプライン溝に合わせて抜きます。
スプロケをチェーンと共に手前に引くと外すことが出来ます。チェーンが張って外しにくい場合はリアのアクスルシャフトとチェーンアジャスターを緩めると外しやすくなります。
チェーンは後の作業の邪魔にならないよう右によけておきましょう。
ステップの取り外し
ステップはエンジンの底面に4か所、12mmのボルトで止まっています。こちらも硬い場合は掌で叩いて緩めましょう。
キャブレターの取り外し
キャブレターとエンジンを繋いでいるマニホールド(正確にはインレットパイプ)のボルト8mmをTレンチを使って緩めます。
両サイド2本とも緩めておきましょう。
キックペダルの取り外し
キックペダルのボルト10mmはチェンジペダル同様、ボルトを完全に抜かないと取り外しできない構造になっています。
チェンジペダルを外したらボルト紛失防止のため、抜いたボルトを仮付けしておきましょう。
マフラーの取り外し
リアフォークピボットの17mmのナットを緩めます。
年式やモデルによって違いますが今回は外側にワッシャ,内側にカラーが入ってました。取り付けの際は忘れないようにメモしておきましょう。
エンジンヘッド下のナット10mm2つも取り外します。
これでマフラーを外すことが出来ます。
プラグを取り外す
プラグキャップを引き抜きます。
プラグコードを留めている金具もペンチで開いておきましょう。
ハイテンションコード(プラグキャップ)はエンジンを下ろす際に邪魔にならないようにフレームにかけておきましょう。
ストップスイッチスプリングの取り外し
リアブレーキのストップスイッチのスプリングをラジオペンチで取り外します。
ペンチで取り外しにくい場合はスプリングフックが便利です。
エンジンハンガーのボルトを抜いてエンジンを下ろす
カブのエンジンは2本のボルトで固定されています。
まずは下のボルトのナットを緩めます。狭く奥まった個所にありますので14mmのディープソケットかTレンチが必要です。
続いて上のボルトのナット14mmを外します。
この際、上下のワッシャーの有無はしっかり確認しておきましょう。今回は上はナットのみですが下にはスプリングワッシャーが入っていました。
年式によっては上にワッシャーが入っている場合や下のスプリングワッシャーの奥に平ワッシャーがあるタイプもあります。
続いて下のボルトの先にTレンチのプラス3番を当てて押し込みます。奥まで押し込むとエンジンを固定していたボルトが逆側に落ちます。
同様に上のボルトを押し抜きます。今度はエンジンが落ちますので右手でエンジンを支えながら作業します。
エンジンをゆっくりと降ろせば作業完了です。