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整備教室セビスクでは"趣味ではじめる二輪整備"をコンセプトにバイク整備が初めての方から上級者まで楽しめる講座を開催しています。

興味のある方は現在開催中の講座をご確認ください。

【全手順】スーパーカブ・リトルカブのプラグ交換の方法

参考動画

※動画の内容は講座の内容とは関係ありませんが参考になりそうなものを選んでみました。

用意するもの

プラグ本体NGK製CR6HSA Amazon
プラグレンチ16mm Amazon
ラチェットハンドル

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(ソケットとセットでの購入もおすすめです。)

プラグの焼き色を確認するなどプラグ本体を再利用する場合はプラグの先端のカーボンを落とすための真鍮ブラシなども用意しておくとよいでしょう。

要チェックポイント

  • プラグを装着する際、必ずはじめは手で回しいれるようにし、手で回らなくなってから工具を使用します。

プラグの取り外し

まずはエンジンヘッドの横についているプラグキャップを取り外します。プラグキャップは刺さっているだけですので引っ張れば簡単に抜くことが出来ます。

プラグキャップが外れたらプラグレンチとラチェットを使ってプラグを外します。工具を回す向きに気を付けてください。

プラグが外れました。プラグを取り扱う際はプラグの碍子には触れないようしましょう。碍子とはプラグの白い陶器のような部分です。この部分は電気を通さないようになっているのですが手垢などの汚れが付着すると、そこからリークしてしまいます。

プラグを装着する前もパーツクリーナーで汚れを取ってから装着するようにしましょう。

プラグの交換時期の目安

プラグの交換時期の目安について説明します。「プラグなんか安いんだからケチケチせずに交換しなよ。」という意見もあるかと思いますが一応参考までに。

まずはスパークギャップの測定を行います。スパークギャップとは設置電極と中心電極の隙間のことです。この部分は何度も火花が飛ぶ部分ですので長く使っていると徐々に削れて隙間が広がってきます。

0.7mm~0.8mmが基準の範囲で隙間の測定にはシックネスゲージと呼ばれる治具を用います。シックネスゲージには様々な厚みがありますが今回は0.7mmと0.85mmを使用します。

このように隙間にシックネスゲージを差し込んで測定します。今回の場合は0.7mmが入って0.85mmが入らなければ基準の範囲ということになります。

消耗しているプラグの場合はほとんどの場合で隙間が広がっています。隙間が広がって場合はハンマーで叩いて隙間を小さくすることもできますが、そのような状態の場合は角もなくなり消耗していることが予想できますので交換が適切と言えます。

プラグの焼け色について

プラグの焼け色についてはドライバーの先端が指し示している外側電極の焼け色を中心に確認します。焼け色は黒、キツネ色、白など言われていますが正しい状態で焼け色を確認することが重要です。

例えば、上の画像のプラグの焼け色はかなり真っ黒ですがこれはセッティングが濃いのではなく、真っ黒で当然の状態で確認しているからです。この車両は講座の貸車両として使っているのですが講座で使用する際はちょこっとアイドリングする程度です。

プラグに焼け色が付くのは全開に近い状態で走行している時のみでアイドリング状態ではたとえ適切なセッティングになっていたとしても真っ黒ででます。ですのでプラグの焼け色を確認する場合は全開走行した直後にエンジンを停止して確認するようにします。

プラグの取り付け方

プラグ取り付けの際はまずは必ず締められるところまで手で締めます。はじめから工具を使うとネジ山に対して斜めに入ってしまったりすることがあります。そうなってしまうとネジ山がつぶれてしまう恐れがあり、最悪ヘッド交換などといった事態にもなりかねません。

手である程度まで締めたら、そこからラチェットなりトルクレンチなりを使用します。

プラグの締め方・締め付けトルク

トルクレンチがある方はトルクレンチを使うのが無難です。規定トルクは25~30N.m(2.5~3.0kgm)が一般的ですがネジ径によって違います。お手持ちのプラグの詳細な締め付けトルクを知りたい方はNGKの公式サイトでご確認ください。

トルクレンチのない方は下記の方法で締めてみましょう。

【新品プラグ】締まるところまで手で入れてから1/2~1/3回転締める。
【中古プラグ】締まるところまで手で入れてから1/12回転締める。

プラグキャップを装着する

プラグキャップを装着する前にプラグキャップの状態を確認しておきましょう。プラグキャップの外側部分はゴム系の素材でできていることが多いため経年劣化により傷んでいる場合があります。

プラグキャップを手に取り、ヒビ、割れ、穴の開きなどがないか目視でチェックします。劣化している場合は水が浸入してトラブルの原因になりますので交換が必要です。

キャップ自体は外した時と同様に押し込めば簡単に装着することが出来ます。カチっと音がするまで挿入しましょう。