【開催情報】
2024年11月23日(土)柏手賀会場講師の体調不良により中止とさせていただきます。
オイル交換マスター講座とは?
オイル交換マスター講座はバイクのオイル交換を自分でできるようになっていただくためのオイル交換とご自身で簡単に点検できる簡易的な点検を学ぶための講座です。
バイクにとってオイルは血液のようなものです。日ごろの走行でエンジン内で作られるカーボンや金属粉などの汚れを取り除いたり、金属同士の摩耗を少なくするための潤滑など重要な役割を担っています。
エンジンオイルの交換はバイクを良好な状態に維持するためにはとても重要な作業であり、バイクメンテナンスの中でも最も頻度の高い作業です。
また、オイル交換はバイク整備の入門のように扱われることが多いですが、実は正しい手順で行わないと火傷などの怪我や事故、故障の原因になる場合もあります。
一方でオイル交換を自分でできるようになると、頻度が高いだけあって相応に節約になります。そして何より、自身の手でメンテナンスすることにより、今よりもずっと愛車を好きになります。
この講座ではバイク整備初心者の方でも愛車のオイル交換ができるようになるようにプロの整備士がわかりやすく丁寧にお教えしています。
また、オイル交換に加え、ブレーキパットの減り、ブレーキディスクやタイヤの消耗具合の確認方法など簡易的な点検が学べる講座です。
開催情報・空き状況
時間 | 定員 | 価格 | 講師 |
午前の部 10:00~13:00 |
5名 | 6000円 | 東原 |
午後の部 14:00~17:00 |
5名 | ||
※受付時間は講座開始時間の10分前からです。 ※上記の価格は全て税別価格となります。 ※会場は柏手賀会場です。(千葉県柏市手賀319) |
注意事項
- オイル、オイルフィルターをお持ちでないお客様は当日、会場で汎用品を販売させていただきます。(※)
- 当日はかなり汚れますので汚れてもよい服装でご参加の上、必要に応じて着替えをご持参ください。
※車種によっては部品の在庫の用意が無い場合があります。ご心配なお客様は予めお問い合わせよりご確認ください。
オイル交換マスター講座のカリキュラム
エンジンオイルの基礎知識
エンジンオイルの種類、交換時期を学ぶと共にご自身の車両に合ったオイルや量などについて知ります。オイル交換に必要な道具や消耗品、オイルフィルターについても学びます。
実技
現在のオイル量を確認した後、実際にオイル、フィルターの交換作業を行います。
車両点検
ステアリングステム、冷却系(タンク、ホース)、フロントフォーク、ブレーキパット、タイヤ、スプロケット、チェーンなど簡単に点検できる部分の点検を行います。
質問&相談会
最後に質問や相談を受け付けさせていただきます。整備に関することはもちろんのこと、走行時のことや装備、ツーリングのことまでバイクに関することであればどのようなことでもお気軽にご質問ください。
オイル交換マスター講座の3つのメリット
メリット1
講座の内容の多くはご自身のバイクにそのまま生かすことが出来る知識です。オイルの保管や廃油の処分の方法についてもお教えします。
メリット2
講座内で消耗した部品と新しい部品の実物を見比べることができるため、ご自身のバイクの消耗品の交換時期なども判断できるようになります。オイルはもちろんのこと、ブレーキパットなどの消耗具合も把握できるようになりますのでメンテナンスが必要なタイミングが把握できるようになります。
メリット3
オイル交換を通じて基本的な工具の使い方も学ぶことができます。また、メインはオイル交換ですがご自身でも簡単にできる点検の項目と方法も合わせてお教えしますのでご自身のバイクの状態を確認することができます。
バイク整備は一長一短で身に付くものではありません。バイクの構造を理解し、工具を正しく使いながら日々、様々な整備をこなしていく中で少しずづ上達していくものです。
「工具の使い方なんてわかるよ。」という方もいるかもしれませんが、整備に慣れている方でも間違えた工具の使い方をしている方をよく目にします。
バイク整備はプロでも素人でも必ず工具を用いて行います。 工具を正しいシーンで正しく使えるようになることは整備を続けていく上で非常に重要なスキルです。
このような方におすすめです
- これからバイク整備をはじめる方
- バイクに乗り始めたばかりの方
- 普段のオイル交換に不安を感じている方
- 愛車についてもっと深く知りたい方
- まずはオイル交換からやってみたい方
オイル交換に必要なもの
バイクのエンジンオイルを交換する前にはほとんどの車種で下記の消耗品や道具を用意する必要があります。下記は一般的なものであって車種によって若干異なる場合がありますので作業前に調べてご自身の車両に合ったものを用意してください。
- エンジンオイル
- ドレンワッシャー
- ポイパック(オイル処理箱)
- オイルジョッキ
- ウエス
- メガネレンチ
- トルクレンチ
- パーツクリーナー
- オイルフィルター(フィルター交換時)
- オイルフィルターパッキン(フィルター交換時)
- オイルフィルターレンチ(フィルター交換時)
最後の3つはオイルフィルターを交換するかどうかで異なります。オイルフィルターを交換する場合は最後の3つも用意しましょう。
オイルフィルターレンチはサイズがあり、車種に合った工具を選ぶ必要があります。
実際のオイル交換の作業手順
ここからは実際の車両で作業手順の説明を行います。今回オイル交換を行う車両情報はカワサキのニンジャ400(EX-400G)です。
ニンジャ400のオイル量
- フィルター交換時は2リットル
- フィルター交換なしで1.6~1.8リットル
世の中にはカウルのあるバイクとないバイクがありますが、今回はカウルがありますので、まずはカウルを外すところから始めます。ボルト6本とフロント真ん中のクリップを外してアンダーカウルを外します。
カウルが外れたら車体の左にあるドレンボルトを探します。17mmのボルトですのでメガネレンチを使って取り外します。
メガネレンチである程度ボルトが緩んだら後は手で外すと効率的です。ただし、車体が熱くなっている場合はボルトが外れてオイルが出た際、オイルが手にかかると火傷をする恐れがありますので十分に注意が必要です。
オイルが抜けにくい場合はオイルフィラーキャップを緩めるとオイルが抜けやすくなります。フィラーキャップ周りは汚れていることが多いため、ついでに清掃しておくとよいでしょう。
ドレンボルトが外れたらオイルが勢いよく出てきますのでボルトが外れる前にオイルを受ける容器を用意しておきましょう。廃油処理箱ポイパックをお持ちの方はこの時点で用意しておくとよいでしょう。
オイルが出なくなったら車体をまっすぐにして残っているオイルを出します。無理に車体を傾けると転倒などのリスクもありますのでほどほどにしておきましょう。
今回はオイルフィルターも交換します。今回使うオイルフィルターはフィルターとフィラーキャップパッキン、ドレンボルトガスケット(オイルフィルターパッキン)がセットになっています。
ドレンボルトを締める前にドレンボルトのガスケットを交換します。既存のガスケットはアルミ製です。ドレンガスケットは基本的には毎回交換が推奨されていますが実際は何度か使うことができます。しかし、何度か使っていると厚さが薄くなります。今回はそこまで薄くなっている訳ではありませんが新品がありますので新しいものに交換します。
オイルが抜けたらドレンボルトを締めます。ドレンボルトは締め付けすぎるとクランクケースを割ってしまったり、逆に緩すぎると走行中に外れてしまう恐れがありますので締め付けトルクの感覚がわからない方は慣れるまでトルクレンチを使うことをおすすめします。今回は経験豊富な講師が作業を行っておりますのでメガネレンチで締め付けています。
続いてはオイルフィルターの交換です。オイルフィルターレンチを用いてオイルフィルターを取りはずします。
新しいフィルターを車体に取り付ける際にパッキンがクランクケースに食い付いてしまうのを防ぐために新しいオイルフィルターのパッキンにエンジンオイルを塗ります。また、エアを噛まないようにするためオイルフィルターの中にオイルを充填したらオイルフィルターを車体に取り付けます。
オイルフィラーキャップパッキンを交換します。パッキンを取り外しにくい場合はピックツールを用いると外しやすいです。
エンジンオイルを入れ、側面の窓のようなレベルゲージを用いて量を確認します。量を確認する際は車体をまっすぐに起こした状態で確認しましょう。